狭小住宅施工例

11坪の施工例:北西の狭小角地に建つキュービックな木造3階建て都市型住宅。

国際色豊かな元麻布二丁目の狭小角地に建つ、都市型リゾート住宅

11坪の施工例:北西の狭小角地に建つキュービックな木造3階建て都市型住宅。 元麻布界隈は住宅街で、江戸時代には名門旗本の屋敷や大名屋敷があり、明治時代以降は宮家や諸外国の居留地として利用された所です。特徴としては、古くからインターナショナルスクールや大使館が点在している、国際色豊かなエリアです。さらに由緒ある寺院も点在し、江戸の面影を感じることもできます。最近では、六本木ヒルズと隣接しており、非日常の華やぎを日常とする歓びを味わうことができます。主な交通は、東京メトロ日比谷線「広尾」駅から徒歩約9分で 、六本木、麻布十番エリアヘは徒歩圏に位置します。

お客様のご要望

●家を建てようと思ったきっかけは、子供の成長と共に「進学」+「通学」のことが最大の要因です。
●住宅会社の選びかたとしては、おもにインターネットで都内の実績のある狭小住宅を専門とする会社を調べました。詳しい内容に関しては、直接問合せをさせてもらいました。
●ケイプラスアーキテクトの第一印象は、秋葉原アトリエでの打合せの環境と、担当者(Ko)さんの明るく爽やかで、的確な応対がたいへん好印象でした。
●ケイプラスアーキテクトを選んだポイントは、まず代表であるプロデューサー(Ko)さんの豊富な経験実績と技術的な知識量です。さらに的確でスピーディーな対応力でした。また設計等の対応にも「柔軟性」があり、感性豊かなことでした。技術面としては、木造住宅の構造面で、耐震性能(制振装置)に力を入れている所でした。ご提示いただいた計画費用も、性能に合せた信頼できる「適正価格」であった事です。
●家づくりを計画の一番のこだわりは、都内の限られた狭小敷地に、いかに効率よく私たちが「理想とする空間」を最大限に確保できるかでした。
●外観のデザインのこだわりとしては、シンプルでありながら、街並みにマッチした落ち着いた質感を大切にしました。
●インテリアへのこだわりとしましては、飽きのこないスタイリッシュで温かみのあるナチュラルテイストを大切にしたことです。
● 住み心地は、屋外環境にマッチした、ニュートラルで飽きのこない心地良い空間です。キッチンを含め水廻り等の使い勝手もたいへん機能的です。
●ケイプラスアーキテクトを選んで良かったと思う点は、私達が「理想」とする思い通りの家づくりができた事です。 プロデューサーの(Ko)さんが一貫して、きちんと最後まで丁寧に私たちに寄りそって頂き、 打合せの窓口が「一本化」されていており分かりやすく安心しました。 相談等も、適材適所スムーズにスピーディーな対応に大変満足です。
●私たちの考える理想の住まいづくりとは、たとえ「狭小地」という条件であっても、注文住宅でしか味わえない、自分達の「夢」を「形」にできることです。それが港区元麻布という理想の住環境において実現できたことに、大変満足しております。

間取り詳細

  • 北西角地の狭小地に建つ解体前の住宅
    土地の契約を予定されており、現地を一緒に観てもらいたいとのご依頼を受けました。そこで正確な住宅設計の準備として「現地調査」・「敷地調査」・「環境調査」をさせて頂き、土地や周辺環境を調査し、狭小地における住宅の設計や建築に必要な情報を収集させて頂きました。
    ●「現地調査」
    ・土地や建物、周辺環境を実際に目で見て確認。
    ・敷地範囲や高低差、道路環境、周辺環境などを確認。
    ・施主や周辺住民とのトラブルを回避する。
    ●「敷地調査」
    ・敷地を測量して、形状や面積、高低差などを確認。
    ・法的な規制やインフラの状態を確認。
    ・地盤の強さを確認する調査(地盤調査)。
    ●「環境調査」
    ・敷地周辺の環境に関する情報を収集。
    ・学校、病院、スーパー、交通機関の距離や周辺交通量の確認。
    ・ゴミ置き場などの確認。
  • 解体前の戸建て住宅でのお打合せ
    現地解体前の住宅内で、具体的部屋面積等のスケール感や、周辺環境と開口部の関り等を体感しながら、実際に各部屋を歩き回りながら、お客様ご夫婦と、担当プロデューサー(Ko)とでヒアリングすることができ、大まかな設計としての構想イメージを確認することができました。
    さらにK⁺Aの専属のデザイナーも同行させて頂き、ご夫婦の意匠・デザインイメージ等のコミュニケーションを図ることができ、こだわりに関する情報を肌身で共有することができました。
  • 解体後の敷地(更地)
    解体されたお土地の面積は、37.48㎡(11.36坪)です。北西の角地です。
    北側前面道路の幅員は≒4.5m弱。西側道路の幅員は4mです。
    南側には白い木造モルタル2階建て(スレート葺)住宅が密接しています。
    東側は高級日本料理が入っている店舗併用マンションが隣接しています。
    南側以外は切迫しておらず、南側の住宅も、開口部を有しておらず、開口部等の問題点はありません。
  • 地鎮祭
    2024年9月1日(日)大安は台風の影響もあって、若干の雨天模様でしたがひどくはなく、無事午前中に地鎮祭を執り行うことができました。
    これからいよいよ家を建てる前にして、土地の神様に敬意を払い、工事の安全や家の繁栄を祈願する儀式を挙行できたことに感謝です。ご家族はじめK⁺Aの担当者一同が会し、心からの祈願させて頂きました。
  • 地盤補強の鋼管杭工事
    2024年9月7日(日)は施工に先立ちスクリューウエイト貫入試験による地盤調査の結果、 調査G.L.-3.50m以深にある安定した地盤に支持させる杭状地盤補強『Σ-i工法』が採用となりました。地盤補強杭の施工方法は、NK-150施工機にて、 鋼管φ=101.6mm(先端翼径350㎜ t=18㎜)…t=4.2mm…ℓ=3.5m-8本…ℓ=4.0m-10本 を使用し、杭状地盤補強『Σ-i工法』にて杭の打設を行いました。杭打設の結果、杭の貫入長さ設計G.L.-3.80m ~ -4.30mにて反力が大きくなり 設計深度まで貫入させた為、充分な支持力を得ることができたとのことです。木造3階建て住宅に鋼管杭工法を行う場合は、地盤が軟弱な場合や、既存の擁壁に荷重をかけたくない場合などに適しています。鋼管杭工法とは、「地盤改良工法」のひとつで、地盤に鋼管杭を打ち込むことで地盤の強度を高める工法です。鋼管杭工法」については以下の通りです。
    ・地盤の強度を高めることができます。
    ・表層改良工法や柱状改良工法よりも強度を確保できます。
    ・敷地が狭い場所でも工事が可能です。
    ・既存の擁壁に荷重をかけたくない場合にも有効です。
    ・支持層が深い地盤を改良する場合には費用が高額になることもあります。
    ・地中の杭を撤去する手間や費用が発生する場合があります。
    ・鋼管杭工法の工事費用は、1坪あたり5万円~7万円前後です。また、地盤の状況によっては追加の地盤改良が必要になる場合もあります。
  • 北東側からの外観
    外観はキュービックな直線を活かしたシンプルモダンのフォルムです。正面はオフホワイトの柔らかく落ち着いた横目地ボーダー柄に対して、対称的に自然な風合いを生かしたタイル調のサイディングのツートーンのデザインで、たいへんおしゃれです。
    玄関ドアはブラックウォールナット調の表面材の美しさを最大限に引き出すために、余計な装飾を排し、シンプルさを極めたデザインです。
    縦長のブラックでアクセントをつけた、エントランス右脇の縦型ポストは、表札とインターホンが内蔵され、宅配ボックス等も備えられた優れものです。
  • 制振装置「油圧ダンパー」の設置
    直接目に見えなくなる構造部分の性能面では、耐震性能はもちろんのこと、さらにプラスαとして、弊社K⁺Aの特徴で強みでもある木造専用の制振装置「油圧ダンパー」MER System クロスタイプの設置です。日本制振システムが技術提携した油圧技術メーカーのヤマハモーターハイドロリックシステム製のサスペンションの技術+モーターボートなどのマリン製品の防錆技術が注ぎ込まれている制震ダンパーです。
    精緻な構造計算を採り入れ、適正カ所に設置。揺れ始めから瞬時に制震の効果を発揮し、大きな揺れの領域でも大きな減衰力をそのまま維持する「バイリニア特性」をもち、建物に伝わる地震(風) エネルギーを48%吸収軽減してくれる油圧ダンパーで、安全・安心の「筋肉質の家づくり」となっています。
  • 1Fバスルーム
    1階主寝室脇に配したバスルームには、タカラスタンダード システムバス リラクシア Pタイプ」を採用し、タカラスタンダード独自の「キープクリーンフロア」「ホーロークリーン浴室パネル」により汚れが付きづらく、落としやすい、毎日のお掃除を楽にしてくれるシステムバスです。さらに、浮かせる収納が自由に取り付けられるどこでもラックや、床の滑りづらさ、浴室のあらゆる面に分厚い保温材を入れることによる「パーフェクト保温」により、お子様からご高齢の方までご家族皆さまにご満足いただけるシステムバスとなっております。
    さらに、床は磁器タイルの質感で、高級ホテルのような居心地をもたらすキープクリーンフロアになっています。見た目の美しさと上質な肌触りを兼ね備えています。壁面はホーローならではの風合いのある光沢が魅力で、「ホーロークリーン浴室パネル」は柄を焼きつけているので、⻑くその美しさと快適な浴室環境を保ちます。
  • 1Fトイレ
    1階主寝室脇にあるタンクレストイレは、水道水の水圧で流すため、タンクに水が貯まるのを待つ必要がありません。また、タンクがない分、タンク式トイレと比べてコンパクトで、トイレ内が広く感じます。
    さらに、2階の段室下のデッドスペースを上手に利用したトイレを設置することができました。またトイレ機器の右のデッドスペースも収納スペースに活用し、棚を設けた無駄のない上手な空間活用です。
  • 1F洗面所(洗濯・洗面・脱衣)
    1階主寝室脇にはサニタリースペースとし、洗濯・洗面・脱衣を含めた空間です。サニタリールームの収納は基本的に「浮かせる収納」がおすすめです。浮かせる収納とは床に「置く」のではなく「壁などに掛ける・棚に載せる収納」を指します。サニタリー空間は、水しぶき等が飛び散るので、住まいの中でも汚れやすいところの代表のような場所です。放っておくとカビが出てきてしまいます。そのため、まずはむき出しで置いておくものを厳選しましょう。
    洗面台であれば、ハンドソープや歯ブラシは使用頻度が高いので出しておきたいですよね。これらも、洗面台に直に置くのではなく『浮かせる』ことをおすすめしています。つまり、洗面台には何も置かないということです。
  • 2Fリビング・ダイニング
    2階のダイニング・リビングは、北側の縦長三連窓と西側上部の横長の窓に面し通風採光が考慮されています。
    三連窓の採光は自然の風合いを生かしたベネシャンブラインドを配し、視線や調光の調整が可能です。
    左側の上下に設置したキャビネット収納は造り付けとし、電話や置物を含め飾り棚としても可能です。
    床面のフローリングは、ウォールナットの天然木を使用しオフホワイトの壁面にと対比され、重厚感あるインテリアを感じさせます。
    照明は全体照明のシーリンクライトと、部分照明のダウンライトを備え、演色性を大切にした配光計画がなされています。
    造り付けキャビネットの後ろには、可動棚のある造りつけ収納を設け、常時使わないものの収納として大変便利です。
    三連窓の下には今後スリーシーターのソファーが設置され、右側の壁面には大型液晶テレビが設置されるのを待っています。
  • 2Fキッチン
    2階のオール電化キッチンは、ガスを使わずに電力で加熱調理するキッチンが採用されています。
    ガスを使用しないため、光熱費が電気と水道の料金のみに統一されます。オール電化キッチンは1994年の阪神淡路大震災をきっかけに普及し、現在も採用する住宅が増えています。
    キッチンタイプはI型・ペニンシュラ型(対面式)のオープンキッチンとし、抜け感を考慮したいへん解放的で作業動線もスムーズです。
    照明計画もカウンター上部に可愛いペンダント照明を2灯つるし、壁面収納前の通路側の照明は、ダウンライトを3灯配し、キッチン部分の演色性に富んでいます。
    また、西側(右側)壁面上部には、横長の窓を配し、豊かな自然光をキッチンへとどけてくれます。
  • 3Fバルコニー+物干しスペース
    3階のルーフバルコニーは、物干しスペースを兼ねています。
    狭小住宅としてはかなり広くゆったりとしたバルコニーです。
    眺望も抜群で、六本木ヒルズや、麻布台ヒルズ、さらに遠くには東京タワーを望むこともできます。将来は、床部分をウッドデッキを並べ、椅子・テーブルを配し、天候のよい日などには、お茶をしながら日光浴などをしめる、リゾート感覚としてのバルコニーになすることでしょう。
    北側は太陽光が安定しており、屋外での読書などにも落ち着いたスペースになること間違いなしです。
  • 3F子供室
    3階の子供室は、屋根勾配に沿った勾配天井ですが、低い方をベッドスペースとスタディーコーナーとし、クローゼット前の天井はCH:2,300あり、動線上問題のない空間となっているため、違和感なくまとめられている。また、この3Fの子供室の隣にはトイレが配され、さらに階段で最上階(ペントハウス)のルーフバルコニーへもつながっており、動線的にも違和感のない空間構成となっています。
  • 最上階ルーフバルコニー
    最上階(ペントハウス)のルーフバルコニーは、狭小住宅としては大変贅沢な屋外空間の実現です。
    眺望も4階部分に高さとなるため、界隈的には、抜群の眺望が望め、
    六本木ヒルズや、麻布台ヒルズ、さらに遠くには東京タワーを望むこともできます。
    将来は、床部分にウッドデッキを敷き、椅子・テーブルを配し、天候のよい日などには、お茶をしながら日光浴などを楽しめる、リゾート感覚としてのルーフバルコニーです。四方の眺望がはっきりと望め、自然光を浴びながら、屋外でお茶を飲みながらの読書などにも最高です。まさに元麻布でのリゾート感覚あるスペースになることでしょう。

施工概要

所在地
東京都港区元麻布二丁目
工期
2024年9月~2025年1月
間取り
2LDK
家族構成
3人家族 一世帯 ご夫婦・お子さま(男子)
基礎
鉄筋コンクリートベタ基礎
構造・工法
木造在来軸組み制振工法
敷地面積
37.48㎡(11.36坪) 第一種中高層住居専用地域
建築面積
26.49㎡( 8.30坪) 準防火地域
延床面積
66.64㎡(20.19坪)
床面積
1階:25.25㎡(7.65坪)
2階:26.48㎡(8.02坪)
3階:11.39㎡(3.45坪)
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