狭小住宅施工例

13坪の施工例:三方道路に面した狭小地に建つキュービックな木造3階建て住宅。

13坪の施工例:三方道路に面した狭小地に建つキュービックな木造3階建て住宅。 S様ご夫婦は、数年前に東京都新宿区市谷加賀町に木造モルタル2階建ての中古戸建住宅をご購入されました。築年数も経ち、老朽化した住宅性能を含め、お子様(お嬢様2人)のこれからの成長と、奥様の仕事柄アトリエが必要ということを含め、最上階にルーフバルコニーを持つ3階建て木造住宅の建替え構想が始まったとのことです。
そこで、2年前に「狭小地 木造三階建て住宅 東京」ネット検索され、我社にたどりつきご主人様が資料請求されたとのことです。
ご夫婦は、弊社のホームページをご覧いただき、狭小地・変形地を含めたさまざまな条件を、設計力と技術力で解決した施工例をご覧頂き、弊社のプロデューサーが狭小住宅のエキスパートであることも理解されて資料請求されたとのことです。
S様の13.47坪の狭小地は閑静な住宅地で、東・西・北の3方向が道路に面した敷地で、用途地域は第一種中高層住居専用地域といわれ、中高層住宅のための地域で、病院・大学・500㎡までの一定のお店などが建てられる地域です。また準防火地域という事もあり、都市計画法第9条20項において「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」 として、また、建築基準法および同法施行令において具体的な規制が定められた地域です。
実際にまわりには官舎やマンション等の共同住宅等が点在していますが、S様の狭小地でありながら、三方が幅員ある道路という事がメリットに働き、通風・採光等にも恵まれた環境です。
  • 外観のデザインはキュービックで直線的なフォルムが特徴
    外観のデザインはキュービックで直線的なフォルムが特徴です。北側正面の2階の窓には縦長のシャープな三連の窓をアクセントに、シンプル・モダンな装いを感じさせます。
    外壁はグレイッシュなモルタルの塗り壁をベースに、西側1階の玄関入口のダークブラウンの木調の縦目のドアがアクセントをあたえています。
    13.47坪の狭小敷地に建ぺい率を最大限にいかし、三階の最上階にはとても眺めの良いルーフバルコニーが設けてあり、物干しスペースを兼ねた屋上テラスは植栽があふれる家族の憩いの場にもなっています。
  • 1階西側 玄関ホール
    玄関ホールは下地窓を設け、暗くなりがちな玄関の足元の土間を明るく照らしています。その土間は丸い石を埋め、洗い出し仕上げです。その石は「那智黒」という石で、下地のモルタルを塗ってから、職人さんが1つ1つ石の形を見て使える石を選びながら、バランスを見て1つ1つ敷き詰めていきます。とても手間のかかる作業です。石を敷き詰め終わりましたら、上からモルタルを塗り込み、表面だけ洗い出して仕上げます。
    左官職人さんはどんどん減っているようで、このような仕上げは段々貴重になっていくのかもしれません。
  • アトリエ
    一階の9帖弱のアトリエは、奥様がご自身の仕事場兼お教室で、外部南側の出入り口から土足で入室できるようになっています。水を使うため、業務用の流しがセッティングされています。床はメンテナンスのことを考慮し、滑りにくく水に強く傷がつきにくい厚みのある塩化ビニールのクッションフロアーが敷き詰められています。
  • 1階水廻り(バス、洗濯・洗面)
    洗面機器は上からの吐水で水栓まわりに水がたまりにくく、水ハネもサッと拭きとれ便利とのこと。また手を差し出すだけですぐにお湯が出、ヒヤっとせずお湯待ち時間も水も節約できるタイプとのことです。
    浴室は、壁がホーローで水だけで汚れをきれいにカンタンに落とせ清潔感が持続されるとのこと。また皮脂汚れや石鹸の汚れが付きやすい床は、頑丈でキズ付きにくい磁器タイルを使用し、風呂イスを引きずってもキズ付きにくく硬いタワシでこすっても大丈とのこと。
  • 2階リビングルーム
    リビングルームの北側に面する縦長に連のにスリットは床面に接し空間の広がりをあたえています。また床材にはおしゃれな大判の磁器質タイル仕上げ。スペインの伝説的な英雄、エル・シッドが眠る場所として有名なサン・ペドロ・デ・カルデーニャ修道院。その建物に使われているライムストーンに鼓舞されて生まれた磁器質タイル商品とのこと。やわらかな風合いでありながら、時の重みも感じさせる砂岩ならではの表情を受け継ぎ、インテリアコーディネートの可能性が広がるシックなアイボリー色がセレクトされています。
  • 2階 洗面、トイレ
    洗面は、今はやりの「ベッセル型洗面器」とし、キャビネットの上に器(ボール)を設置したスタイルにしてあります。 ベッセル型は洗面器の高さにボリュームがあるため、その分カウンターの設置位置が低くなるので、洗面器の使いやすい高さを計画の初期段階から詳細に検討されたとのことでした。
    トイレは縦長のおしゃれなスリット窓です。機器はタンクレスで有機ガラス系を使用し、陶器と違い汚れの原因「水アカ」が固着しにくく、「割れ」や「ヒビ」だけでなく「キズ」にも強い素材を使用とのこと。排水方式も排水路にたまった水を一気に排出するターントラップ方式で、少ない水量でしっかり洗浄可能だそうです。
  • 2階キッチン、ダイニング
    リビング床のタイルがつながったキッチンスペースは、配膳窓はあるものの、独立型のL型配列のキッチンです。
    奥のキッチン脇にアルコーブ風にダイニングスペースを独立させてあります。コの字の壁面と天井を北欧調の優しく温かみある板張り仕上げです。モーニングヌック的な空間でもあり朝食をとることを含め、こもる感じがいいとのこと。書斎や子どもが勉強室にしたり、暮らしに合わせていろいろ使える場所にもなるそうです。
  • 2階 カラー壁が奥行きを生む こども部屋
    2人のお嬢様のお部屋です。東面に配された空間は、壁で仕切らず、可動家具を使用して配分させるとのことです。
    色彩は、壁の一ヵ所をアクセントにペールトーンが使用され、とても可愛いインテリアになりました。
  • 屋上ルーフバルコニー
    三階建ての最上階は全面をルーフバルコニーとしてあります。とにかく眺めがよく絶景です。狭小地に建ぺい率ぎりぎりに建てたことにより、物干しスペースでもあり、庭的な要素と家族のくつろぎの場でもあります。

施工概要

所在地
東京都新宿区市谷加賀町
家族構成
4人家族(大人:2人+子供:女の子2人)
基礎
鉄筋コンクリートベタ基礎
構造・工法
木造軸組み在来工法
規模
木造3階建て+屋上ルーフバルコニー
敷地面積
44.45㎡( 13.47坪)
建築面積
34.15㎡( 10.35坪)
延床面積
103.91㎡(31.49坪)
床面積
1階:31.67㎡( 9.60坪)
2階:34.15㎡(10.35坪)
3階:34.15㎡(10.35坪)
PH階(塔屋部): 3.94㎡( 1.19坪)
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