狭小住宅の極意と、狭小ガレージハウスのポイント
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狭小地にガレージのある狭小住宅を建てるための極意ケイプラスアーキテクト(K⁺A)では狭小地に建てた工夫が施された様々なガレージハウスを設計・施工してきました。ガレージハウスの駐車スペースは、最近ではインナーガレージやビルトインガレージと呼ばれています。これから狭小地にガレージのある狭小住宅を建てたいというお方のために、K⁺Aで考えた様々な疑問を、我社で実際にお建てになったお施主さまから直々に回答して頂き、ガレージのある狭小住宅を失敗しないで建てる方法を伝授させて頂きます。
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1、狭小地に建てる狭小住宅およそ15坪(50㎡)前後の狭小の土地は、一般に坪単価的には割高な場合が多く、面積が小さい分、買いやすい価格には設定されています。変形地であればさらに地価が安くなる場合もあります。このため、特に地価が高い都心部おいて、安価に住宅を取得する手段として、狭小地に建てられる狭小住宅が近年脚光を浴びるようになりました。狭小住宅は、延床面積を確保するために、3階建て(条件に応じては4階建て)にしたり、予算に応じては地下を設けることもあります。間取り的には、ガラスやアクリル板の透明・半透明な間仕切りを使って光を採り入れ、解放感を得るなど狭い面積を有効に活用するために様々な工夫がなされています。またガレージ付き物件になると、その少ないスペースにどのようにガレージを設けているかなど、工夫が見どころになるでしょう。
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2、狭小住宅を建てる土地の見つけ方狭小地の情報は今やインターネットで業者のホームページを調べれば出てきます。ただし、ガレージのある家を建てることを条件とした狭小地ではないことを頭に入れておいてください。実際現場に行き、接道状況を確認すると、狭くて愛車の旋回ができなかったり、階段や高低差があり車が入れない、また前面道路が狭くて工事に支障をきたすなどの例も少なくありません。また途中に狭隘道路や階段等の悪路があって、現地まで車で侵入できなかったということもよくある話です。物件の利用を明確にしてから、不動産業者に物件資料を請求しましょう。担当者によっては目的が明確であれは未公開の物件を教えてくれることもあります。
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3、業者案内なしの見学は可能か?インターネットや本などで土地の情報が出ているので、ある程度の目星をつけて休日などに土地を見に行くことは可能ですが、最初はなるべく避けた方がよいでしょう。不動産業者と同行してもらうとセールスされるのがいやだ、面倒ということは分かりますが、見知らぬ人が物件のまわりをうろうろするのは近所迷惑になりかねません。業者の説明を聞かないで、自分たちだけで見てしまうと境界線を見間違えたり、土地の細かな情報を見逃す可能性があることにも留意しなければなりません。出来るだけアポイントを取って、土地を見に行くことをおススメします。我社K⁺Aの場合は、プロデューサーや設計担当者と現場確認をして判断することは言うまでもありません。
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4、見学時の服装と持参すべきアイテム宅地分譲された場所であれば普段どおりの格好でいいでしょうが、見学の環境状況によっては汚れても構わない服装で、メモとカメラ(スマホ)や、コンベックス(メジャー)、方位磁石やスマホアプリ(コンパス等)を持参した方がいいでしょう。おそらくこれから長い間、住む場所を見つけるのですから最寄りの駅や生活環境も見ておきましょう。いつもの場所を見学することを想定すると、混乱してしまったり忘れてしまう重要な情報もあります。疑問などをメモに残し、カメラで物件の風景を残しておけば役立つこと間違いはありません。なお、K⁺Aではプロデューサーや設計担当者とによる現地調査を実施させて頂き、「環境調査」・「敷地調査」を、ご依頼のお客様に適切な資料を制作し、ご説明させて頂いております。
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5、狭小ガレージハウスのポイントは?限られた条件のなかで建てるガレージハウスなのでメリハリをつけて、お金をかけるところと、かけないところを割り切ることが大切です。すべての部屋を大きくすることは不可能です。リビングと寝室は大きく取り、他に部屋はいくつ必要かを考えてみましょう。もちろん、このコラムの読者であればガレージは必要でしょう。例えば床面はDIYで施工して棚はあとから考えるとか、リビングの壁はDIYで施工するなど、削った予算でキッチンを贅沢をするとか、バランスを取ることで豊かなガレージのある家を建てることも可能です。割り切ることが大切です。
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6、リフォーム/リノベーションは可能?可能と聞かれれば可能です。ただし、構造変更をすることが難しい場合が多いので、物件を確認した場合に構造をチェックすることが絶対条件になるでしょう。また外見から確認できないこともあります。例えば水廻りに漏れがある場合などは物件を見に行っただけでは判断はつかないでしょう。ただし、この先長く住むことを考えれば思い切って交換してしまうのもいいでしょう。安い中古物件が出てきたとして、壁を剝がしてみないと無理なリフォームがしてあり強度が足りないなんてことがならないようにプロに診てもらうことをおススメします。プロの業者から見ても、分からない場合もあるのが中古物件ですから、細心の注意を払いましょう。
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7、オープンハウス(現場見学&説明会)狭いイメージが先行しますが、じつは取材して感じたのは工夫することで印象は大きく変わるということです。例えば、我社K⁺Aでは維持費経費のかかるモデルハウス(維持費経費は結果お客様の建築費用に上乗せされる)は持っていませんが、イベント・オープンハウス(現場見学&説明会)に出向いたからといって契約をしなければならない理由はありません。むしろ施工事例を見ることができるので、どんな工夫をしているかが見れるチャンスです。また、見学にあわせK⁺Aではセミナー(説明会)を開催しており、参加してみて、同じような悩みを持っている人の意見を聞いてみるのも悪くないはずです。最近では賃貸ガレージなどを利用してガレージのある生活を体感する人もいるようです。少なくとも働いた大金を注ぎ込むことになるので、時間をかけてプランニングしてK⁺Aの施工例で気に入ったら、K⁺Aへアプローチすることも選択肢の一つです。
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8、狭小地での工夫―1スッキプフロアーの活用は、スペースに制約がある狭小住宅には有効です。一般的な住宅の場合、1階と2階しか床を確保できず、狭い土地では間取りが限られてしまいます。しかし、スキップフロアを利用して高さを調整することで、狭い土地でもある程度の空間の広さを確保しやすくなります。スキップフロアによって新たに生まれたスペースをスタディースペースやライブラリーにするなど、さまざまなスペースとして活用できます。今までコラムで紹介してきた狭小ガレージハウスもスキップフロアが多く採用されています。バリアフリーでなくなるなどのデメリットも理解しつつ検討してみることも悪くないでしょう。
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9、狭小地での工夫―2天井高1.4m未満、かつそのフロア面積の1/2未満であれば床面積に加算されません。階段下やロフトなどのスペースを使って収納を確保することにより制約のあるスペースをより効率よく使うことも可能です。これは延べ床面積が限られているなかでの収納スペースを確保する場合に用いられることが多いようです。高さが1.4mのため部屋とは異なりますが、収納スペースとして使うには有効的なスペースとなることでしょう。
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10、狭小地での工夫―3制約のあるスペースで建てるガレージハウスは圧迫感ある心配の方も多いでしょう。そこで、スケルトンの素材を採り入れ入れることで、視線の抜けをつくることで圧迫感を解消し解放感のあるスペースにすることで解消されます。例えば、階段を抜けのあるスケルトン階段を採用したり、ガラス等の透明感ある素材を使用したり、間仕切りを極力使わないなど過去にもいろいろな施工例やコラムに掲載・紹介してきました。上手に部材を選んで、拘りのガレージハウスを実現してください。K⁺Aでもその拘りのお手伝いをさせて頂くことが可能です。
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