狭小住宅施工例

建坪10.5坪の、東京都立川市の郊外に建つ、コンパクトな木造2階建て住宅。

コンパクトながら家族が個々に独立した「就寝分離型」住宅の好例

建坪10.5坪の、東京都立川市の郊外に建つ、コンパクトな木造2階建て住宅。 今回ご紹介させて頂くM様邸は、建築現場も、お引き渡しまでに外構の完成を待つばかりとなりました。建築地は東京都立川市の郊外で、建坪10.5坪の木造2階建て住宅です。もともと東京都立川市在住のご夫婦は、お子様のこれからの成長と教育環境としての学区内を考慮に、立川市の閑静な住宅地のお土地を購入されました。
敷地面積は約26坪ほどありますが、建蔽率が40%ということと、容積率も80%で、法的規制の厳しい中、間取り・プランの創意・工夫で施主様が希望をかなえた、都市型「狭小住宅」の好例です。
外観のデザインは、全体を親しみやすく飽きのこないオフホワイトの「スタッコ」調の防火・耐候性の無石綿の窯業系サイディングを使用してあります。一階部分の正面にはチャコールグレーの木調縦羽目のサイディングでアクセントを加え、シンプルで温かみあるデザインです。
2階の南側バルコニーの手すりの腰壁は横面格子が設置され、軽やかに洗練されたデザインです。
屋根の形状はロフト階と高度斜線にそくした片流れ屋根にしてあり、洗練されたシャープな外観デザインが特徴です。
  • 1階:木造在来工法 + 制振工法(油圧式制振装置)
    M様邸は構造も木造在来工法 + 制振工法とし、構造部分の適材適所に油圧式制振装置(MERダンパー)が、弊社では標準装備されており、地震対策にも万全の「制振住宅」です。
    さきの熊本地震では1800棟を超える住宅が倒壊しました。住宅倒壊は人命をおびやかし、大切な家族との思い出をもなくしてしまいます。東日本大震災、熊本地震のどちらの場合でも、地震は一度の揺れで終わらず、余震を繰り返しています。耐震性の強い建物でも安心とは言えず、繰り返し起こる余震には徐々に強度が低下していきます。地震の揺れを≒48%吸収し、揺れを抑える「制振工法」は木造住宅ではぜひ検討する必要性を感じさせられます。
  • 1階:玄関ホール
    玄関は極力コンパクトにし、玄関扉は引き戸としてあります。玄関ホールとつながった階段下を、シューズクロークに活用し、まさに無駄のない空間利用としてあり感心させられます。また、正面ホール右手の壁にはたち鏡を設置し、その右手奥には壁の上下の一部をくぼめ、多々有効活用できるように、便利で飾りつけもできる「ニッチ」が設けられています。
  • 1階:リビング・ダイニング・キッチン
    1階玄関奥の、濃い目のモスグリーンのおしゃれな扉を開けると、リビングルームを介して、は対面式キッチン(オープンキッチン)としてあります。リビングやダイニングに対面する形で作業できる開放的なキッチンスタイルです。家族やゲストと「会話しながら」「テレビを見ながら」何かを楽しみながら料理や片付けができ、コミュニケーションの取りやすさ、機能性とともに実用的です。             
  • 1階:便利なキッチン脇の畳コーナー
    対面式のキッチン正面左(西側)のタタミスペースは、コンパクトながら茶の間として、作業部屋として、またゲストの泊部屋として活用できる重宝な空間となっています。また畳の一部を開けると床下に災害時を配慮して、備蓄用地下収納スペースも確保されています。
  • 1階:トイレ・洗面
    トイレは、ヘリンボーンの床と、ブルーグレーの壁が相性抜群です。最近人気のタンクレストイレはコンパクトでデザイン性が高く、空間に圧迫感を与えません。
    洗面は、シンプルでスタイリッシュなベッセル型です。ベッセル型洗面器のスタイルは、カウンターの上に洗面ボウルを設置するため洗面ボウルのフォルムがオブジェのように存在感を発揮し、デザイン性が際立ちます。高級感のあるホテルライクな空間を感じさせます。洗面器やこれから設置予定のミラーの形状、水栓の設置位置、カウンターの色や材質といったように、選択肢が非常に多く、理想に近いデザインになるよう組み合わせていくことが楽しみです。
  • 2階:家族全員が独立した部屋を持つ「就寝分離」型
    2階のM様ご家族は、各自が独立した個室(寝室)もつ「就寝分離」型としてあります。コンパクトながら個々に独立させ、上下相互に使用する造り付けの2段ベッド、又は下半分をクローゼット、その上をベッドスペースにするなど、空間を上下左右コンパクトに有効活用し、徹底した工夫がこらされています。
  • 2階:吹き抜けとトップライトのある廊下
    1階から階段を上がった2階のホールに面した廊下は、上部を吹抜けとし、最上部にトップライトを設られ大変明るい廊下です。また、左側の壁面にくぼみを造り、お子様のアップライトピアノのスペースが上手に確保されています。とにかく空間の有効活用には感心させられます。
  • 2階水廻り空間(バス・洗面脱衣・トイレ)
    2階の水廻りのバスルーム隣りの洗面脱衣はランドリースペースを備え、簡単なアイロンがけもできるスペースと、室内干しができるように空間と換気を考慮した設計にしてあります。トイレのオフホワイトのタイル張りの壁が相性抜群です。最近人気のタンクレストイレはコンパクトでデザイン性が高く、空間に圧迫感を与えません。手洗いもスリムコンパクトな機器が設置されています。
  • 最上部のロフト
    片流れ屋根の最上部の空間も最大限に活用し、ものを持っても上りやすい固定階段利用によるロフト(小屋裏収納)が設けてあります。コンパクトながら収納も充実させたプランになっており本当に充実した設計には感心させられます。

施工概要

所在地
東京都立川市柴崎町
家族構成
4人家族
基礎
鉄筋コンクリートベタ基礎
構造・工法
木造在来制振工法
規模
木造2階建て+ロフト階
敷地面積
86.98㎡( 26.36坪)
建築面積
34.78㎡( 10.50坪)
延床面積
70.94㎡(21.41坪)住居部分=69.56㎡
建蔽率:34.78÷86.98×100=39.99% < 40%
容積率:69.56÷86.98×100=79.98% < 80%
床面積
1階:34.78㎡(10.50坪)
2階:34.78㎡(10.50坪)
*地下の倉庫床面積 1.38(0.41坪)(備蓄倉庫部分)
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