都会的な北向きのデザインの家をメリットに生かす。
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都市型で狭小地・変形地・密集地の家は、土地の方向性をさほど気にする必要はありません。
窓や階段・テラスなどの工夫で、光や風を十分に取り込むことが可能です。普通は南側道路に面する土地は日当たりと使い勝手がよく、反対に北側道路に面する土地は何となく暗くて、家の設計・間取りに多くの制約があると思い込んでしまいがちです。当然、南側道路に面した土地は、北側道路に面した土地よりも価格的にも高い傾向にあるという価値観を反映していることは事実です。但し、都会の狭小地・変形地・密集地と言われる土地事情では、方角以上にやっかいで、敷地の有効利用に大きくかかわってくるのが「斜線制限」の問題です。自分の土地でもいっぱいに建物を建てることができず、近隣の家との日照(日が差し込むように)の確保の法律もあります(建築基準法第56条)。南側道路に面する土地の場合、南側から道路斜線がかかり、北からは日照確保の北側斜線がかかります。南側道路に面した土地の場合、三階建て住宅の際は南側と北側の両方から斜線で削られてしまい三階の居住スペースが削られてしまいます。しかし、北側道路に面した土地の場合は北側からの道路斜線と北側斜線が都合よく重なるため、どちらかの斜線制限を受けるだけとなるわけです。限られた敷地をできるだけ有効利用することを優先的に考えるならば、北側の土地を入手したほうが、比較的安く家を大きく広く建てられる可能性もあるわけです。限られた土地の購入予算で土地を有効利用して居住スペースを少しでも広く取りたい場合は、北側道路の土地は悪条件とは言えません。
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